南相馬:2018/10(震災から2777日目)

2018年10月18日
南相馬:栄町商店街さんのホームページリニューアル打合せで南相馬へ。
2017年7月等にもお邪魔しておりましたが、レポートを書くのは、先のレポートから約5年。
 
震災から2000日が過ぎました。
2018年:未来に向かう南相馬について、私なりに感じた事を含めてレポートさせていただきます。

report by AFRO DIRECTORS

 
 
福島駅からバスに乗り南相馬へ
南相馬からのバスは、飯館を通るルートと共に、相馬経由のバスも出来、また、いわきに行くバスも出来ていました。
 
福島駅から飯館村の道の駅での休憩を挟み、原ノ町駅に到着。
 
JR常磐線は2018年10月現在、原ノ町駅から仙台方面は全線開通。
いわき方面も、浪江駅まで復旧。
現在はバス代行運転となっている浪江~富岡間も、2019年度末までの開通を目指すと国土交通省からリリースされています。
 
 震災前は、上野から「スーパーひたち:仙台行き」に乗って
 いわきからは短い4両編成に切り離されて、原ノ町駅まで来ていました。
 
常磐自動車道も広野までしか開通していなかったですが、震災後の2015年に全線開通。
鉄道も全線開通(というか復旧)が近いです。

 
 
 
南相馬は「ロボットのまち」へ
 
物流やインフラ点検、大規模災害などに対応する陸・海・空のフィールドロボットなどの研究開発や実証試験、性能評価などが行える一大研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド」が、原町区萱浜地区に作られています。


(ロボットテストフィールドパンフレットより)
 
 
 
南相馬観光協会さんで行っているレンタサイクルを借りて、原町商店街から自転車でロボットフィールド開発地区まで行ってみました。
 
現在、開所に向けて各エリアの建設が進んでいる状況であり、遠目から見るぐらいしか出来ませんでしたが
インフラ点検・災害対応エリアの「試験用プラント」の建物が建設されているのが、わかりました。
2019年度には各エリアの開所が続々と進む予定です。
 
広大な敷地の福島ロボットテストフィールドを作る事が出来る事については
震災前の南相馬・震災後の萱浜地区を知っているので、複雑な気持ちにもなってしまいますが
南相馬の新たな産業が生まれる事で、企業の方の来訪が増える事が期待出来ます。
未来に向かって進んでいる南相馬です。

 
 
 
堤防にも行ってみました。
工事の方にお話しを伺ったところ、堤防の高さは3m。
堤防から防災林が作られていました。
宮城・岩手の海沿いの堤防よりも低く感じましたが、震災前にあった堤防よりはかなり高くなったそうです。

 
 
 
このレポートでも何度か写真をアップしている鹿島区にある「みちのく鹿島球場」
2015年に再建され、東北楽天ゴールデンイーグルス:ファームの公式戦が開催されましたね。
当たり前の野球場の風景ですが、球場を観た時、嬉しかったです。
(過去のレポートを観ていただければ、この嬉しさをわかっていただけるはず)

 
 
 
未来に向かって進む南相馬を感じると共に、いまだに震災の影響というものを感じる事もありました。
 
南相馬から福島に戻るバスの中から見える飯館村にある大きな丘。
シートを被せていますが、その中には汚染土が入った黒い袋が積まれているまま・・・
 
国道6号を南相馬からいわき方面へ向かい、浪江を過ぎると「バイクや歩行者は通行できない」エリアがあること。
震災後に休部となった女子サッカーチーム「東京電力女子サッカー部マリーゼ」を応援する看板がそのまま・・・
 
未来に向かって立ち止まっているわけにはいかない事と共に
慣れちゃいけない・目をそむけちゃいけない事もあるとも感じました。

 
 
 
震災から2000日が過ぎ
インフラも整備され、新たな産業が生まれ、未来に向かおうとしている南相馬。
 
未来に向かう南相馬。栄町商店街のみなさん。
その中で、自分が出来る事を改めて考え行動しなきゃと思いましたし、
改めて、私が出来る事を考えて、
考えるだけでなくアクションを起こしていけるようにしなければと思っております。
 
 
道の駅南相馬で購入した南相馬ファクトリーさんのTシャツ
東京で着てます。

 

 
 
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