お行列 :相馬野馬追レポート

■お行列
午前9時30分。
終結した騎馬隊は、陣螺陣太鼓が鳴り響き、号砲の花火が炸裂すると、約3キロ先の雲雀ヶ原祭場地への繰り出します。
まず相馬太田神社に供奉する中ノ郷(南相馬市原町区)勢を先頭に、相馬小高神社に供奉する小高郷(南相馬市小高区)、標葉郷(浪江町・双葉町・大熊町)が続き、しんがりは、相馬中村神社に供奉する北郷(南相馬市鹿島区)、宇多郷(相馬市)勢が御本陣を目指して進軍します。
先祖伝来の甲冑に身を固めた500余騎の騎馬武者が居並び、威風堂々にして豪華絢爛な戦国絵巻は、まさに天下無比の圧巻であり、文化財的逸品がそろう「お行列」は動く文化財展として好事家に野馬追をもう一度見たいと言わせる所以です。(相馬野馬追パンフレットより)

 
 
ご出陣を見終えた私は、「お行列」を見るために、四つ葉交差点付近に陣取りました。
 
「お行列」2009年は481頭が参加します。
そして、下紙が、お行列の順序です。
 
小さくて見えないです?
 
それは481頭も参加するので、細かいです。

 
 
そして9時30分過ぎ、警察車両が「道路に足を出さないようにお気をつけください」とアナウンスしながら通過した後に、
2009年の全481頭の「お行列」の先頭が見えてきました!



こんな小さな子まで参加!
子供の頃に参加した鳥居さんに伺ったら、途中で寝てしまって落ちないようにと、鞍に足などを縛っていたそうです。
右写真は南相馬市長さんです。
 

騎馬武者の方々の名前・役などは、左の肩についています。
お名前を見ながら「お行列」を見るには、雲雀ヶ原祭場地に向かって左側に陣取るとよいと思います。
それは「お行列」が来る前に、右側・左側で見る事を決めてください。
途中で変更することが出来ません!
(その理由は後ほど)
 
 
 

◆注意:お行列を見降ろしてはなりません!◆
左写真のおみこし。
このおみこしよりも上から「お行列」を眺める事はなりません。
神様を見下すことになるからです。
その昔、上から眺めていた人が、騎馬武者の方に怒られたそうです。
確かに、この道沿いにある会社さんのビルは2階・3階建てだったりしますが、みな沿道に出てきて見ていました。
 
 
 
ご出陣を見せていただいた軍師:高田様がやってきました。
 
冒頭で紹介した「お行列列帳」を見ながら、高田さんがいつ来るのかを、前の方の左肩のお名前を見ながら探していました。
私の道路を挟んだ(お行列の右側)では、ナイトさんが騎馬武者の方たちにお神酒を振る舞っていました(他の場所でもお神酒を振る舞っていたり、馬の給水所があります)
お神酒を馬上で飲む干す姿もかっこよかったです。

 
 
 
いままでの写真でもご覧いただいたように、騎馬武者の方々の兜(かぶと)のデザインは様々。
(兜チェックをするために、もう1回一番最初から見てもOKです)
 
 
 
「戻れーーー! 戻れーーーー!」
 
アスファルトの上をすごい速さで走っている馬がいると思ったら、
その騎馬武者の方が、沿道の方にものすごく怒っていました。
はて?
 

 
沿道の方に騎馬武者の方が怒っていた理由は、お行列が進む際に、中ノ郷と小高郷との間が出来ていたところで、お行列を見ていた方が、道路の左側から右側に横断してしまっていたのです。
 
◆注意:お行列前を横切る事はしてはなりません!◆
なので、上記に記したように、お行列が来る前に左か右かを決めておかないと、前を横切るという失礼な行為をしてしまうことになります。
お行列を見る前に、どちらで見るか決める事。
おすすめは、お名前が見える左側かな?
(ナイトさんと一緒にお神酒を渡したかったけれども)
 
 
 
 
お行列の進む方向を逆走してくる騎馬武者がいます。
役旗は一文字の御使番(おつかいばん)が、行列の前後を走り回り伝令をしているのです。
これがまたかっこいい!
この伝令は見逃さないように!

 
約1時間半。
「中ノ郷:相馬太田神社」「小高郷、標葉郷:相馬小高神社」「北郷、宇多郷:相馬中村神社」の481頭のお行列が、雲雀ヶ原祭場地に向かいます。
私も後を追いかけて、午後に甲冑競馬と神旗争奪戦が行われる雲雀ヶ原祭場地に向かいます。

 
 

 
 
 

相馬野馬追レポート:その4 甲冑競馬につづく

 

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上記レポートは2009年のものとなります
 
相馬野馬追は、下記日程で開催されます
 
・宵乗り 5月の最終土曜日(1日目)
・本祭り 5月の最終日曜日(2日目)
・野馬懸 5月の最終月曜日(3日目)
 
※2024年(令和6年度)以降の相馬野馬追開催日程が、5月最終土・日・月曜日の3日間に変更となりました。
日程などにつきましては、相馬野馬追執行委員会 公式ページにて御確認ください
・・・相馬野馬追執行委員会 公式ページ

 
 

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